豊和鍛工流・ISO勉強会:第2回「豊和鍛工の『方向性』を理解しよう 〜IMS基本方針の深掘り〜」


パッと見て分かりやすいように、スライド資料も作りました。
ぜひ参考にしてください。(スライドは、notebookLMで作成しました)




前回は「ISOは世界共通のモノサシ」というお話をしました 。今回は、私たちの会社がそのモノサシを使ってどこを目指すのかを示したIMS基本方針(豊和鍛工の方向性)について一緒に学んでいきましょう。


1. 「IMS基本方針」は会社とお客さまへの約束

私たちのマニュアル(箇条5.2)には、「最高責任者はIMS方針を定める」とあります 。
これは単なるきれいごとではなく、豊和鍛工が「社会やお客様に対して、何を守り、何を目指すのか」を約束した、いわば「会社の看板」です 。

2026年1月1日現在、事務所や工場内に掲示されている「IMS基本方針」は、2025年4月1日に改訂された「第11版」です。会社の方針(IMSマニュアル)が改訂されるたびに、最新版に貼りかえられます。



2. 現場で意識してほしい「7つの重要ポイント」

豊和鍛工IMSマニュアルの基本方針には、具体的に取り組むべき項目が並んでいます 。
ここでは、特に現場の皆さんに深く関わる部分をピックアップしました。

① 技術の引継ぎ(匠の技)

豊和鍛工の魂である「型鍛造」の技術を絶やさないための項目です。

  • 現場での意味: 全社員がプロ意識を持ち、磨き上げられた「匠」の技を若手にしっかり伝えていくこと。

② 人材育成(「異常」を敏感に感じる力)

不具合(不適合)を未然に防ぐために最も重要なのは、人の力です。

  • 現場での意味: 品質不良の予兆である「いつもと違う(異常)」にいち早く気づき、不良発生を未然に防げる人を育てること。

③ 継続的改善(ムダを減らす)

「今のままでいい」と止まらない姿勢です。

  • 現場での意味: 省エネ・省資源・廃棄物の削減に取り組み、環境への負担を減らすこと。

④ 気候変動への配慮(2025年からの新しい目標)

最新版で追加された、非常に重要な項目です

  • 現場での意味: 地球温暖化などの気候変動が私たちの仕事に与える影響を考え、対策を講じること。



3. マニュアルにはこう書いてあります:方針の伝達

マニュアルの5.2.2項には、この方針について以下のルールが定められています

(a) 文書化した情報として利用可能な状態にされ、維持される (b) 組織内に伝達され、理解され、適用される

つまり、「掲示されているだけ」ではダメだということです。私たち一人ひとりがその内容を理解し、自分の作業にどう関係しているか言える状態にすることが、ISOが求めている「浸透」です 。



4. 具体的に、私たちは何をすればいいの?

この「看板」を形だけで終わらせないために、今日からできるアクションを確認しましょう。

① 「掲示物」をもう一度見る

朝礼やミーティングの際に、掲示されている基本方針に目を向けてください。

  • アクション: 7つの項目のうち、自分の今日の仕事(例えば、型の手配や製品チェック)に最も近いものはどれか探してみる。

② 「匠の技」を言語化する

「背中を見て覚えろ」ではなく、ISOの考え方を取り入れます。

  • アクション: ベテランの方は、コツを「手順書」に残すためのヒントを出す。若手の方は、分からないことを「なぜ?」と質問し、メモに残す。

③ 小さな省エネを実践する

基本方針にある「環境影響の継続的な改善」に直結します

  • アクション: 休憩中の機械の主電源を切る、エアー漏れを見つけたら報告するなど、日々の「ムダ」を削る。



今回のまとめ:作成・確認する帳票

第2回に関連する大切な記録と文書です。

  • IMS基本方針(掲示物): 必ず、現時点での最新版が掲示されているか確認してください 。
  • 教育・訓練報告書: 方針についての勉強会(この会も含む)に参加したら、理解した証拠として記録を残します 。



先輩マネージャーより一言

基本方針は、迷ったときの「判断基準」になります。 「納期に追われているけれど、異常に気づいた。どうしよう?」と迷ったとき、基本方針の「『異常』を敏感に感じる人材育成」を思い出してください 。
異常を報告することは、会社が目指す方向そのものなのです。

次回、第3回は「誰が何を決めるの?『役割と責任』」です。

誰がリーダーシップを執り、私たちは誰に報告すべきなのか。組織のルールを整理しましょう!

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