豊和鍛工流・ISO勉強会:第5回「毎年の『宿題』を決めよう!年度方針と目標達成のルール」


パッと見て分かりやすいように、スライド資料も作りました。
ぜひ参考にしてください。(スライドは、notebookLMで作成しました)




前回は、私たちが直面する「リスクと機会」をどう見つけるかを学びました。

第5回となる今回は、それらの課題を解決し、会社をより良くするために立てる具体的な「毎年の宿題」、つまり年度方針(IMS目標)について解説します。

「良い製品を作る」「環境を大切にする」といった抽象的な掛け声だけで終わらせず、数字を使って具体的に動くためのルールを整理しましょう。



1. マニュアルにはこう書いてあります:目標設定の7つのルール

私たちのマニュアルの「6.2.1」には、年度方針(目標)を立てる際に必ず含めるべき条件が定められています 。

  1. IMS方針と整合していること:会社の「看板(基本方針)」とズレていないこと 。
  2. 測定可能であること:あとで「達成できたか」がハッキリわかるよう、数字などで表すこと 。
  3. 適用される要求事項を考慮する:法律やお客様との約束を守る内容であること 。
  4. 製品の適合と顧客満足に関連していること:品質アップやお客様の喜びに直結すること 。
  5. 監視すること:立てっぱなしにせず、途中の経過をチェックすること 。
  6. 伝達すること:全社員がその目標を知っている状態にすること 。
  7. 必要に応じて更新する:状況が変わったら見直すこと 。



2. 具体的には……どうやって「宿題」が決まるの?

豊和鍛工では、以下のステップで年度方針の計画を立てています

  • ステップ1:最高責任者による検討(3月)
    最高責任者が今期の達成状況を振り返り、来期の課題を検討して、会社全体の進むべき方向を決定します 。
  • ステップ2:各部署での「重点実施事項」立案
    部署長(課長など)は、会社の方針を受けて、自分の部署で具体的に「何をやるか」を考えます 。
  • ステップ3:計画の承認
    具体的な目標値とアクションプランを「年度方針計画表」に記入し、最高責任者の承認を得ます 。



3. 「やりっぱなし」を防ぐためのルール

マニュアルの「6.2.2」では、目標を達成するために「何を書かなければならないか」も細かく決まっています 。

【計画に盛り込むべき5つの項目】

  • (a) 実施事項(具体的に何をするか)
  • (b) 必要な資源(どんな道具、予算、人が必要か)
  • (c) 責任者(誰がリーダーか)
  • (d) 完了時期(いつまでに終わらせるか)
  • (e) 結果の評価方法(どうやって「成功」と判断するか)

進捗管理のポイント:
部署長は毎月、進捗状況を確認します 。
もし目標に届いていない場合は、そのままにせず、新しい対策を追加して達成を目指します 。
最高責任者も「部課長会議」でこれらの状況を厳しくチェックし、必要な指示を出します 。



今回のまとめ:作成・確認する帳票

年度方針に関連する、最も重要な書類はこちらです。

  • 年度方針計画表
    これが豊和鍛工の「1年間の通信簿」の台帳になります。
    皆さんの部署の掲示板などに最新の進捗が貼られていないか、ぜひ確認してみてください。



マネージャーより一言

ISOの目標は、決して「100点満点を取ること」だけが目的ではありません。

もし目標が未達だったとしても、
「なぜ届かなかったのか?」「次はどうすればいいのか?」
を真剣に考えるプロセスこそが、ISOが求める「継続的改善」です。

皆さんの日々の作業(例えば、1個の不良を減らす工夫や、エアー漏れを見つけて報告すること)が、この「年度方針計画表」の数字を動かし、会社を支えています。

次回、第6回は「プロとして必要な『力量』と『教育』」です。

私たちがプロの職人(匠)として成長し続けるために、会社がどのように皆さんのスキルをバックアップしているのかをお話しします。



次回の勉強会に向けて:

皆さんの部署で掲げられている「今年の目標」を一つ、思い出してみてください。それは「数字」で言えるものになっていますか?もし分からなければ、ぜひ上司に「私たちの部署の今の達成度はどれくらいですか?」と聞いてみてください。

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