豊和鍛工流・ISO勉強会:第6回「匠の技を次世代へ! プロとして必要な『力量』と『教育』」


パッと見て分かりやすいように、スライド資料も作りました。
ぜひ参考にしてください。(スライドは、notebookLMで作成しました)




前回は、私たちが達成すべき「毎年の宿題(年度方針)」について学びました
目標を達成するためには、それを実行する「人の力」が欠かせません。

第6回では、豊和鍛工の魂である「型鍛造技術」を守り、私たちがプロの職人(匠)として成長するためのルール、「力量(りきりょう)」と「教育・訓練」について解説します。



1. マニュアルにはこう書いてあります:力量と認識のルール

私たちのIMSマニュアルの「7.2 力量」および「7.3 認識」では、働く人に求められる能力と、その高め方について定められています 。

  • 力量の明確化 (7.2): 製品の品質や環境への影響に関わる仕事をする人に、どのような「能力」が必要かを会社が決めます 。
  • 教育・訓練の実施: 必要な能力が不足している場合、教育や訓練(OJTなど)を行って、その能力を身につけさせます 。
  • 有効性の評価: 教育を受けた後、「本当に仕事ができるようになったか」を上司が確認します 。
  • 認識の徹底 (7.3): 全員が「IMS方針」や「自分の仕事が会社の役に立っていること」、「ルールを守らないとどうなるか」を理解している状態にします 。



2. 具体的には……どうやって「プロ」を育てるの?

豊和鍛工では、以下のステップで皆さんのスキルアップをバックアップしています。

① 「できること」の見える化

皆さんが今どの作業ができるのか、次に何を覚えるべきなのかを「スキルマップ表」や「有資格者リスト」で管理しています 。

これにより、経験の浅い若手でも、資格者の監視の下で計画的に技術を習得できます 。

② 3つの教育ステップ

  1. 新入社員教育:
    入社時に必要な安全教育や環境のルールを学びます。
  2. IMSの知識:
    自分の仕事が「品質目標」や「環境保護」にどう繋がっているかをミーティング等で学びます。
  3. 専門教育(OJT):
    現場での実作業(On The Job Training)を通じて、プロの「匠の技」を直接受け継ぎます。

③ 「やりっぱなし」にしない評価

教育を受けた直後に終わりではありません。
部署長が、皆さんの作業の様子を見たり、ヒアリングを行ったりして、「本当に教育の効果があったか」を評価し、記録に残します。



3. なぜ「記録」が大切なの?

ISOでは「教育した証拠」を非常に重視します。これには2つの理由があります。

  • 技術の引継ぎの証拠: IMS基本方針にある「技術を若手へ引き継ぐ」ことが、口約束ではなく着実に進んでいることを証明するためです 。
  • 皆さんの努力の証明: 「ここまでできるようになった」という記録は、皆さんの成長の足跡であり、プロとしての信頼の裏付けになります。



今回のまとめ:作成・確認する帳票

皆さんの成長とプロ意識を支える大切な書類です。

  • スキルマップ表 / 有資格者リスト:
    誰がどの仕事を担当できる能力(資格)を持っているかを示す一覧表です 。
  • 教育・訓練報告書:
    社外研修や特別な教育を受けた際に、その内容と感想、上司による評価を記録する書類です 。



先輩マネージャーより一言

豊和鍛工のIMS基本方針には、「全社員が、磨き上げられた、技を、持つ職人(匠)となる」という熱い想いが込められています 。

ISOの力量管理は、決して皆さんをランク付けして縛るためのものではありません。

むしろ、皆さんの「得意なこと」を伸ばし、「苦手なこと」をフォローし合うためのチーム編成のツールです。

現場で「この作業をもっと詳しく知りたい」「あのベテランの技を盗みたい」と思ったら、ぜひ上司に伝えてください。
その声が、次回の教育計画に繋がります。

次回、第7回は「豊和鍛工のルールを守る『文書と記録』」です。

「言った・言わない」を防ぎ、確実に仕事を進めるための事務的なルールのキモをお話しします。



次回の勉強会に向けて:

ご自身の「スキルマップ」が今どうなっているか、見たことがありますか? 自分が次に挑戦したい工程や、もっと極めたい技術について、ぜひイメージしておいてください。

第7回は、「文書と記録」について。

なんであんなに書くのが面倒くさい資料をいっぱい作るんだろうな、と思っているあなた。
実は自分を守るために、たいせつな記録になっています。

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