パッと見て分かりやすいように、スライド資料も作りました。
ぜひ参考にしてください。(スライドは、notebookLMで作成しました)
第8回では、私たちのモノづくりの心臓部である現場運用について学びました。
ルールを決めて実行したら、次は「本当にそのルールが役に立っているか?」を確認する番です。
第9回は、皆さんの職場に他部署のメンバーが確認に来る、「内部監査(ないぶかんさ)」について解説します。
1. マニュアルにはこう書いてあります:内部監査のルール
私たちのIMSマニュアルの「9.2 内部監査」では、この活動を以下のように定めています。
- 目的 :
- 豊和鍛工が自分で決めたルールが守られているかを確認する。
- ISO9001・14001の国際規格にしっかり適合しているかを確認する。
- 仕組みが有効に動いている(実際に成果が出ている)かを確認する。
- 頻度 :
定期的に年2回実施します。
必要がある場合は、臨時で行うこともあります。 - 公平性の確保 :
監査員(チェックする人)は、「自分の仕事」を自分で監査することはできません。客観的な目で見るために、必ず他部署のメンバーが担当します。 - 不適合への対応 :
もしルール通りにできていないこと(不適合)が見つかったら、その部署の責任者は遅滞なく原因を突き止め、「是正処置(二度と起きないための対策)」をとらなければなりません。
2. 「あら探し」ではなく「健康診断」と捉えよう
内部監査と聞くと、「失敗を見つけて怒られる場所」と身構えてしまうかもしれません。しかし、ISOの本来の目的は「プロセスの弱点を発見し、改善を促すこと」にあります 。
いわば、会社が大きな病気(重大な不良や事故)になる前に見つける「健康診断」なのです 。
- 指摘されたらラッキー:
もし不備が見つかっても、それは「今のやり方ではミスが起きやすいですよ」というアドバイスです。 - 改善提案の場 :
「ルールにはこう書いてあるけれど、現場ではこっちのやり方の方が楽で正確です」といった意見を歓迎する文化を目指しています。
3. 具体的に、現場の私たちは何をすればいいの?
監査の日、皆さんに意識してほしいアクションは3つです。
① 正直に答える・見せる
監査員から「この作業はどうやっていますか?」と聞かれたら、普段どおりのやり方を説明してください。
- アクション:
分からないことは「分かりません」と言ってOKです。
見栄を張って嘘をついてしまうと、本当の課題が見えなくなってしまいます。
② 「証拠(記録)」を提示する
ISOでは口頭の説明だけでなく、記録(エビデンス)が重要です。
- アクション:
第7回で学んだ「作業日報」や「検査記録表」などを、すぐに見せられるように整理しておきましょう。
③ 改善のチャンスとして活用する
「今のこの手順書、文字ばかりで分かりにくいんです」といった現場の困りごとを、監査員に伝えてください。
- アクション:
監査員は他部署の視点を持っています。
「他の部署ではこんな工夫をしていたよ」という良いヒントがもらえるかもしれません。
4. 今回のまとめ:関連する文書・規定
内部監査を支えるルールと記録です。
- 内部監査規定 :
誰が、いつ、どのように監査を行うか決めたルールです。 - 内部監査プログラム :
年間の監査スケジュールです。 - 内部監査報告書 :
監査の結果や、発見された「改善の種」をまとめた証拠書類です。
マネージャーより一言
内部監査員は、皆さんの「敵」ではなく、一緒に会社を良くする「パートナー」です。
もし私が監査に伺った際に、皆さんが「実はこのルール、守るのが大変なんです……」と打ち明けてくれたら、それは最高の内部監査になります。なぜなら、その一言から「もっと守りやすくて効果的な新しいルール」が生まれるからです 。
ルールは一度作ったら終わりではありません。
内部監査という「健康診断」を通じて、常に豊和鍛工の仕組みをフレッシュに保っていきましょう!
次回、いよいよ最終回!第10回は「終わりなき改善!PDCAを回そう」です。
これまでの全9回をまとめ、私たちがどうやって進化し続けるのか、その全貌をお話しします。
次回の勉強会に向けて:
これまでの勉強会を通じて、「ここを変えたい」と思ったことはありますか?最後はその「改善の意欲」がテーマになります。ぜひ、一つでもアイデアを持ってきてくださいね。

コメントを残す